以下は農林水産省の統計(2023年)や市場調査データに基づいて、日本で最も食べられている肉の種類とその年間消費量をまとめたものです。
1. 鶏肉(とりにく)
年間消費量: 約15kg(1人当たり)
鶏肉は日本国内で最も消費されている肉の一つです。その理由は多岐にわたります。まず、価格が比較的安価であることから、家計に優しい食材として広く親しまれています。さらに、鶏肉は低脂肪で高たんぱく質という栄養バランスの良さから、健康志向が高まる昨今において特に注目されています。
料理のバリエーションも豊富で、唐揚げ、焼き鳥、親子丼、照り焼きチキンなどの家庭料理から、外食産業でも多様なメニューに取り入れられています。特に、唐揚げや焼き鳥は子供から大人まで幅広い世代に人気があり、パーティー料理としても定番です。
2. 豚肉(ぶたにく)
年間消費量: 約12kg(1人当たり)
豚肉は、鶏肉に次いで消費量が多い肉です。コストパフォーマンスが高く、手頃な価格であることから、家庭料理において多用されます。豚肉は、調理の手軽さや脂身の旨みが魅力で、しゃぶしゃぶ、とんかつ、豚汁などの和食メニューに加え、生姜焼きや回鍋肉など様々な料理に使われています。
また、豚肉はビタミンB1が豊富で、エネルギー代謝を助ける栄養素を多く含むため、疲労回復にも良いとされています。日本の家庭では、平日の夕食として頻繁に食べられており、外食でも豚丼やカツ丼などの形で提供されることが多いです。
3. 牛肉(ぎゅうにく)
年間消費量: 約6kg(1人当たり)
牛肉は、豚肉や鶏肉に比べてやや高価ですが、その分、特別な料理やイベントで消費されることが多いです。ステーキやすき焼き、焼肉など、牛肉を使った料理は豪華なイメージがあり、誕生日や祝日、外食時の特別なメニューとして人気があります。また、和牛は特に高品質で、国内外で高く評価されています。
外食産業では、ファーストフードの牛丼チェーンが根強い人気を誇り、手軽に牛肉を楽しむことができる一方、家庭料理としては少し贅沢な選択肢とされることが多いです。
4. 羊肉(ひつじにく)
年間消費量: 約0.3kg(1人当たり)
羊肉は日本ではそれほど一般的ではありませんが、特に北海道ではジンギスカン料理として根強い人気があります。ジンギスカンは、羊肉を専用の鍋で野菜と一緒に焼く北海道の郷土料理で、観光客にも愛されています。
羊肉には独特の風味があり、脂肪分が少ないため、ヘルシーな食材としても評価されています。健康志向の高まりとともに、ジンギスカンだけでなく、輸入されたラム肉が新たなメニューに取り入れられつつあります。
5. 馬肉(ばにく)
年間消費量: 約0.2kg(1人当たり)
馬肉は、特に熊本県や長野県などの特定の地域で消費されることが多く、全国的にはあまり一般的ではありません。馬肉の代表的な食べ方は、馬刺しです。馬刺しは、生でスライスされた馬肉をしょうが醤油やにんにく醤油で食べる伝統的な料理で、熊本県では地元の名物料理として観光客にも提供されています。
馬肉は、鉄分や高たんぱく質が豊富であり、低カロリーなため、栄養価が高い食品としても知られています。また、独特の甘みと柔らかい食感が特徴で、特にグルメ層に支持されています。
6. 鹿肉(しかにく)や猪肉(いのししにく)
年間消費量: 少量(統計不明)
これらの肉は、いわゆるジビエ料理として一部の地域やグルメ層に楽しまれていますが、日常的な消費量は非常に少ないです。鹿肉や猪肉は主に、山間部や狩猟が盛んな地域で獲れたものが消費されており、独特の風味が強いため、好き嫌いが分かれることが多いです。
鹿肉は脂肪が少なく高たんぱく質、猪肉は適度な脂肪が特徴で、煮込み料理やグリル料理などに使われます。特に、冬季に食べられることが多く、ぼたん鍋(猪肉の鍋料理)は、古くから親しまれています。
このように、日本で最も消費されている肉は鶏肉で、次いで豚肉、牛肉が続きます。鶏肉は、その低価格、健康イメージ、そして調理のしやすさから、家庭料理や外食の両方で多く利用されています。また、牛肉や豚肉も、用途やシーンに応じて人気があり、それぞれの特徴を活かした多様な料理で親しまれています。
